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東日本大震災における薬剤師ボランティア活動報告

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報告者: 福永圭一

 4月8日~11日 宮城県石巻市 石巻高校避難所薬剤師会にて活動を行ってきました。
 現地の薬品の状況や処方、衛生環境等伝えたい事は山ほどありますが今回は1つだけ話をさせて頂きたいと思います。

 私は石巻市の隣町女川町の総合体育館内の仮設診療所で業務を行いました。 そこには地元で被災され家も薬局も無くなった先生が中心となってボランティアで調剤を行っていました。先生自身も被災されて大変ななか地域住民のために頑張っている先生は薬剤師の鏡であり誇りだと思いました。その先生が席を外したとき他のスタッフの方が私に話をして来ました。
 「実は女川町立病院から先生に働きに来ないかと声をかけられているが、今の状態ではここを離れる事ができないと先生は言われています。家族もいるので収入を得ないとこの先やっていく事はできないのでどうか先生を自由にしてあげて欲しい。」と。
 私は直ぐに石巻高校避難所薬剤師会に連絡をし、次回からの薬剤師の派遣人数を2人にするように提案し、その後調剤マニュアル・在庫医薬品リスト・棚表を作成しボランティアで派遣された薬剤師の先生方だけで引継ぎが行われるように微力ながら活動してきました。
被災地域には他にも被災された会員がボランティアとして頑張っているのかもしれません。そういった会員を日本薬剤師会・都道府県薬剤師会が雇用し地震発生日からの給与などを支給する事が出来ないのか?また、組織は何のためにあるのか?と色々考えさせられました。
復興にはまだまだ時間がかかります。これからも長く続けて支援していきましょう。全国のいろんな先生との出会いもありとても良い経験をさせて頂きました。また被災者からは「ありがとう」の言葉を多く頂きました。本当は私が一番支援されたのかもしれません。いろいろなことを教えていただき有難う御座いました。

石巻高校避難所薬剤師会 石巻高校避難所薬剤師会

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