長崎県薬剤師会  アンチ・ドーピング活動について

※ 長崎県薬剤師会のアンチ・ドーピング活動内容についてはこちらをご覧ください。


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国体等ドーピング検査が実施される競技会に出場される競技者の方へ

 (公財)日本アンチ・ドーピング機構Web Site(http://www.playtruejapan.org/)の「アスリート&スポーツ団体の方へ」のページはご覧になりましたか? 
 まだの方は、ぜひご覧ください。あなたの今まで流してきた汗を無駄にしないためにも、アンチ・ドーピングに関して大事な情報をご確認ください。

○ 自分が飲んでいる薬又は使っている薬の確認を行ってますか

・ 何らかの病気やけがで、病院・診療所などで、薬の処方を受けている競技者の方は、服用している薬または使用している薬が、ドーピング禁止物質に該当しないかどうか、主治医またはかかりつけ薬剤師にご確認ください。
 監督やコーチに相談してみてもいいでしょう。
 長崎県スポーツ協会、「長崎県でスポーツファーマシストのいる薬局・病院薬局」、 「薬剤師会アンチ・ドーピングホットライン」(長崎県はこちら)に相談することもできます。
 服用しているまたは使用している薬がドーピング禁止物質に該当しても、「治療使用特例(TUE)申請」をすることで使用が認められる場合がありますが、自己判断しないで、必ず相談してください。 TUE申請については、この画面下をご覧ください。

・ 競技会の開催前に病院を受診する際は、主治医に、「自分がドーピング検査を受ける可能性がある競技者である」こと、「ドーピング禁止物質または方法に該当しない治療をしてほしい」ことを必ず伝えてください。 治療については、主治医の説明をよく聞き、確認してください。治療のために禁止物質を使用する必要があると説明された場合は、治療使用特例(TUE)申請書の記載を主治医に依頼します。
 主治医がアンチ・ドーピングについて詳しくない場合は、日本アンチ・ドーピング機構website「患者さんがもし・・・アスリートだったら?」のページを見てもらってください。
 最終的に、主治医に、診断名、使用物質(薬物)名、使用量、医師の氏名と連絡先を確認し、控えを取っておいてください。
 なお、TUE申請した薬物は、以上の項目をドーピング検査の公式記録書へ記載することを求められます。 その他の使用物質(薬物)(競技会1週間以内)についても使用物質(薬物)名、使用量、使用期間を公式記録書へ記載することが求められます。

○ ドーピング検査について

・ JADAのWeb Site(http://www.playtruejapan.org/)に掲載されているドーピング検査手順 「尿検査」、 「血液検査」でドーピング検査がどのように行われているのか見ることができます。一度はご確認ください。

・ 参加した全ての競技者が検査を受ける可能性があります。検査を断ることはできませんので、ご注意下さい。 

・ ドーピングコントロールの対象となった競技者は、通知を受けます。係員の指示に従ってください。
同行者が認められます。まず、監督・コーチ等に連絡をとりたいということを係員に伝えてください(決して係員を振り切って逃げないでください)。

○ 薬はもちろんのこと、健康食品や食事にも注意を

・ 競技者は不注意による禁止薬物使用から、競技支援要員(コーチ、トレーナー、医師、家族など)は不注意による禁止薬物投与から、それぞれ「アンチ・ドーピング規程に対する違反」とならないように十分注意して下さい。

・ 薬局やドラッグストア、インターネットなどで購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)には、かぜ薬(漢方薬・葛根湯等も含む)や胃腸薬、滋養強壮薬など、禁止物質を含む医薬品がたくさんあります。 専門家への相談なしに、自己判断で使用・服用しないようにしてください。飲み薬だけでなく、塗り薬でも、違反となった事例がありますので、専門家に確認することが重要です。

・ 内容の不明確なサプリメント(禁止物質である筋肉増強剤や興奮薬が含まれていることがあります)は使用しないで下さい。
 国内でのドーピング違反事例で、海外からの個人輸入により購入したサプリメント等による事例が報告されています。
 特に、ラベルには記載されていない禁止物質を含んでいた事例や、今までも服用していたサプリメントで検査を受けたこともあり、大丈夫だったのに検出された事例や、、他のチームの人も服用していて大丈夫だったのに検出された事例と続ています。
 最低でも、過去の違反があった会社、製品は服用しないようにと、USADAのSupplement411の利用が勧められていますが、2018年2月の違反事例では、このサイトを利用した旨が報道されていました。
 令和2年3月24日 公益財団法人日本分析センターは「アンチ・ドーピングのためのスポーツサプリメント製品情報公開サイト」の運用を開始しました。JADA設置の有識者会議が発行した「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」に基づき、サプリメント製品を製造する企業が実施した「生産施設審査」及び「製品分析」の結果を公開するとしています。
 ※ 日本スポーツ振興センターwebsiteのハイパフォーマンススポーツセンターページにスポーツ栄養のコーナーが設けられています。 「サプリメントの危険性」ページに「サプリメントによる意図しないドーピングルール違反を防ぐために」に注意事項や民間のアンチ・ドーピング認証プログラムの例がまとめられていますので、ご確認ください。

・ 食事・飲み物に注意してください。たとえ、知人から「元気が出るから」とすすめられても、いつも食べないような食品等は取らないようにしましょう。

・ アルコールは、一部の競技会でルールとして禁止とされています。体の中からなくなるのに時間がかかりますので、該当する競技会の前夜は、飲酒しないことをおすすめします。

○ TUE申請について  ※ 2017年度の違反事例でTUE申請の手続きを全く理解していなかった事例が報告されています。

・ TUE(Therapeutic Use Exemptions: 治療使用特例)とは、「禁止物質・禁止方法を治療目的で使用したい競技者が申請して、認められれば、その禁止物質・禁止方法が使用できるという手続きです。
 申請は、競技者が行いますが、治療に関する情報は、治療を行った医師に記載してもらい、診断根拠を客観的に証明する書類等も一緒に提供してもらう必要があります。
 JADA作成の「アンチ・ドーピングと 医療 -2023年版 -」も掲載されていますので、主治医にお伝えください。

・ TUE には、禁止物質・禁止方法の使用が予定される場合に前もって申請する通常のTUE申請と、使用後に申請する遡及的TUE申請 の2種類があります。
 通常のTUE申請は、居場所情報を提供している競技者や、「TUE 事前申請が必要な競技大会」に出場する全ての競技者が該当します。
 それに対して遡及的TUE は、全ての禁止物質・禁止方法について、救急治療または急性病状の治療が必要である場合(予定していなかった事態)に使用した際に事後的に申請するものです。 また、「TUE 事前申請が必要な競技大会」に該当しない競技会でドーピング検査を受け、その結果で禁止物質が検出された場合に事後的に申請し、協議のうえ認められることがあるものです。
 なお、「当該禁止物質又は禁止方法を使用する以外に、適正な治療法が存在しないこと」等、使用を認める上での条件があり、申請後審査を経て結果が通知されます。

長崎県薬剤師会は、アンチ・ドーピング活動を推進しています。



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